インプラント治療後のお手入れ方法

インプラントは適切なお手入れがなされていれば10年、20年ともつはずのものですが、残念ながらインプラントが一生もつとは保証できません。一般的に、インプラント治療が完了してから5年後に口の中でインプラントが機能している確率は93~99%と言われています。
では、なぜインプラントが失われるのでしょうか。インプラントがむし歯になることはありませんが、インプラントの周囲を不潔にしているとインプラントとあごの骨の結合部で炎症を起こし、歯周病と同じような状態になります。炎症が強くなると歯ぐきが腫れたり、膿が出たりします。炎症がひろがってインプラントを支えている骨が少なくなるとインプラントがぐらつき、脱落する原因になります。
このような事態におちいらないようにするためには日頃のお手入れがたいへん重要になります。このため、歯科医院での定期的なメンテナンスを必ず受けていただくことと、ご家庭での毎日のブラッシングをしっかり行っていただくことが大切です。インプラントを少しでも長持ちさせるために就寝前には必ず丁寧なブラッシングを心がけてください。
ホームケア

1 歯ブラシ
最も基本的なお手入れ方法です。歯ブラシのヘッドがあまり大きくなく、毛の硬さは普通かやわらかめ、毛先は細いものが良いでしょう。また、清掃効果が高いとされているみがき方は、歯ブラシの毛先を使い、細かく振動させる方法です。力加減に注意しつつ、インプラントと歯ぐきのすき間を丁寧にブラッシングして下さい。歯みがき粉はあまりたくさん使用する必要はありません。それぞれの患者様にあったブラッシング法がありますので歯科医師や歯科衛生士の指導を受けて家庭でのお手入れ方法をマスターして下さい。電動歯ブラシを使用される場合は、使用されている電動歯ブラシをご持参いただき、適切な使用法のご説明をいたします。
2 歯間ブラシ
残っている歯の状態やインプラントを入れた部位の状況によって、歯ブラシだけでは十分に清掃できない部位がでてきます。磨き残しが多いとインプラントを支える骨や歯ぐきが痩せてしまい、インプラントが抜け落ちることもあるインプラント周囲炎になるリスクがありますので、歯と歯の間などのすき間の清掃には歯間ブラシが有効です。上手に使うためにはある程度の練習が必要ですので、患者様にあったサイズを用いた適切な使用法のご説明をいたします。
3 定期健診
ご家庭でのブラッシングでは取り除けない汚れがありますので、定期的に歯科医院での検診や、メンテナンスを受けましょう。
汚れがたまりますとインプラント周囲炎になりえるというのと、炎症が弱い間はあまり自覚症状がなく知らないうちに進行してしまいます。
深刻な状態になる前に適切な治療を行うためにも少なくとも半年に1回はメンテナンスを実施するべきです。
インプラントを末永くご使用いただけるようご協力いたします。